説明
著者:橘玲
新品度:⭐️⭐️⭐️⭐️
概要:
テレビやネットのニュースを見て「これなんで?」って思ったことはありませんか?
この本では、
- SNSでの炎上
- 職場でのパワハラ
- 偏見
- 冤罪
など、世の中で起きている問題を脳科学的なアプローチで分析しています。
この解説が理路整然でなかなか面白い。
面白かったポイント;
- 不公正な世の中ではみんな苦労する→勧善懲悪が人気
- 誰かを蹴落とすことをプログラムされている→ネットやSNSの発達により炎上は娯楽になっている
- 人は共同体の中での評価を自尊心によって評価するよう進化してきたので、物理攻撃と面と向かって非難されることを脳は区別出来ない
- 自尊心への攻撃と脳が受け取ると、その人の言葉に耳を貸さなくなる
- 創業者のワンマン経営が機能するのは、能力の低い集団に引きずらないから
- 個人主義的な文化では自尊心が高いことが評価され、集団主義的な文化では周囲とうまくやっていく方が重要→日本では自尊心が育ちにくい
- 善意の名を借りて無力の人をサポートするチャリティやボランティアは自尊心上げる方法の一つ
- 偏見は人の集団をいくつかのカテゴリーに分けて理解しようとする脳の仕組み
- 夢の実現を強く願うと、脳は既に望みのものを手に入れたと勘違いしてリラックスしてしまう
- 記憶はハードディスクに保存されているようなものではなく、流動的で常に書き換え可能
- 個性や国民性には遺伝的・生物学的な基盤がある
- 脳は何か悪いことが起きると、無意識にその原因を探す
新しい教養書として必読です。
文庫なので手頃に読める点もオススメ😌
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